G検定とE資格の違いとは? 転職に役立つのはどちらなのか

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G検定とE資格の違いとは? 転職に役立つのはどちらなのか

 近年、リスキリングや DX の観点から新しくスキルを身につけることがビジネスマンに求められています。この記事では、その中でも G検定と E資格についてみていきます。 G検定とはいったいどのような資格であるのか、そして同じ団体が実施する E資格とはどのような違いがあるのかを確認していきましょう。

G検定とは

主催団体は?

G検定は日本ディープラーニング協会(通称JDLA)が実施する資格の一つです。 JDLA はディープラーニングに関わる専門家が中心となって活動しており、理事長は東京大学大学院工学系研究科教授の松尾豊氏が務めています。 JDLA は Di-Lite スキルを提唱しているデジタルリテラシー協議会に参画している団体の一つです。

次世代のビジネスマンに求められる ITリテラシーの一つである、AI に関連した知見を広める活動をしています。

機械学習とは?

G検定で問われる「ディープラーニング」とは日本語で深層学習のことで、人工知能、AI の技術を構成する機械学習の手法の一つです。機械学習とは顔認証やメールの自動仕分けなど、AI に用いられている技術のことです。

G検定学習のメリット

それではG検定を学習するメリットについて見ていきましょう。どのようなメリットがあるのでしょうか。

転職、スキルアップに活かせる

G検定はジェネラリスト向けの資格試験であるため、取得したからといって AI をプログラムで実装できるようになることはありません。

ですから「スキルアップや転職に活かせる」ということに違和感を覚える方もいるかも知れません。しかしながら AI を企業に導入するためには、AI を構築できるエンジニアだけいればよいのではありません。ドメイン知識と呼ばれるような「その業界ならではのデータに対する知識、ノウハウ」を持っている人が AI プロジェクトには必須なのです。

ですから、G検定を通じてディープラーニングについての知見を得た上で、これまでのキャリアで得たドメイン知識と組み合わせることで、AI のプロジェクトを推進する人材= AI人材になれるのです。

ディープラーニングについての知識が得られる

AI はディープラーニングをはじめとする機械学習を用いています。 どのような背景で AI が発展したのか、どのような事例があるのか、などの知識を深めることでディープラーニングの知識をふかめることができます。またAIはどんな業務でも行えるといったような大げさな捉え方をされている人が多いです。 「とりあえず、AI が流行っているからウチでも導入してみよう」 といったような、「とりあえず AI」発進で始まったプロジェクトは、うまくいきません。 IT ベンダーにシステムの構築を丸投げしてしまうようでは、企業の成長はさらに遅れてしまうでしょう。しかし、しっかりと G検定で背景から学ぶことによってそのような勘違いを防ぐことができるでしょう。

G検定と E資格の違いとは

日本ディープラーニング協会では G検定の他にも E資格を実施しています。

こちらは G検定とはどのような違いがあるのでしょうか?

E資格はエンジニア向けの資格

G検定はビジネスマン向けの資格、ジェネラリスト向けの資格であった一方で、E資格はエンジニア向けの資格です。

G検定はディープラーニングを実装できる能力を問う資格ではありません。資格の目的は AI をビジネスに応用することができるようになることだからです。

AI を魔法のようになんでもできる技術ではないことを知り、ビジネスサイドの要求をまとめて要件定義し、実際のシステムを構築するためにエンジニアと会話できるようになることが目標です。

一方でE資格はエンジニア向けの資格であるため、実際にディープラーニングを実装して、システムを作ることができるかどうかを問う資格です。

E資格で問われること

E資格で問われる内容をみていきましょう。

問題:以下の空欄(え)に入る記号を答えよ

多値分類において、出力値を確率と見なすために使用するソフトマックス関数の実装は以下のようになる。

def softmax(h, w, b): z = w.transpose() * h + b

 y = (え)

return y  

(a) z/np.mean(z)

(b)z/ np.sum(z)

(c)1 /(1 - np.exp(z))

(d)np.exp(z) / np.sum(np.exp(z))

こちらの正解は「np.exp(z) / np.sum(np.exp(z))」です。

このように、E資格では G検定とはことなり、実際にディープラーニングのコーディングが行えるかどうかを問う内容が出題されます。

初めて試験問題を見ると高いハードルを感じてしまうと思いますが、一つ一つ基本的な数学から学習していくことができればそれほど難しいものでは有りません。

重要なことはどのように学習するかです。

E資格の学習方法

E資格の学習方法についてみていきましょう。E資格はどなたでも受験ができる資格とは違い、定められた認定プログラムを受講する必要があります。 まずは認定プログラムを受講し修了しましょう。 プログラムを修了するだけでは、E資格を取得できる状態にはなりません。そこからさらにディープラーニングについて理解を深めていく必要があります。 その上で、以下の書籍が役に立ちます。

ゼロから作るDeep Learning

通称「ゼロつく」と呼ばれる書籍です。 E資格ではディープラーニングを定義するためのコードが穴埋めで出題されます。 問題に回答できるようになるためには、ディープラーニングの中身について理解する必要があり、この書籍はまさにディープラーニングの中身に解説している書籍です。ゼロつくを3〜5 周に渡ってインプットすることにより、E資格で問われる穴埋め問題に対応できるようになるでしょう。

E資格とG検定、どちらの資格を取得するべきか?

E資格と G検定について「どちらの資格を取るべきなのか?」と悩まれる方もいるのではないでしょうか。難易度としては E資格の方が高いことは間違い有りません。

しかしながら、何も知識がない状態からE資格を学習しようとしても、あまりに範囲が広いために太刀打ちができないでしょう。E資格を取得することは長い道のりです。知識ゼロの状態からまず最初に目指す目標としてはハードルが高すぎるのではないでしょうか。ですから、もしも「AI について学ぼう」と決意されたのであれば、まずはじめに G検定を取得してみることをおすすめします。

G検定を取得することで、俯瞰した視点で AI と機械学習について知ることができます。実装する技術はつかないことに不安を覚える方もいるかも知れませんが、ディープラーニングや機械学習の全体感を知れることは、闇雲に走り出してしまうことを防げるわけですから十分に価値のあることではないでしょうか。

G検定を取得した上で、さらに意欲が有る方はE資格取得の勉強を始めることをおすすめします。

まとめ

この記事では G検定の概要について、そして E資格との違いについてみてきました。 まとめると E資格はエンジニア向けの資格であり、ディープラーニングを構築するための能力をはかることが目的であり、対して G検定はジェネラリスト向けのビジネスマンに向けた資格でした。 E資格や G検定の他にも今後のキャリアに備えて資格取得を検討されている方は、ぜひ Di-Lite スキルについても理解を深めることをおすすめいたします。

最後に

キカガクでは、G検定対策として、無料の「G検定対策テスト講座」をご用意しております。

またE資格取得を目指す方には、3日間で学べる「ディープラーニングハンズオンコース」をご用意しております。

コース受講後に、E資格事前確認テストで満点合格いただくと、E資格の受験資格を得ることができます。

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