G検定の対策方法を解説 G検定に合格するために必要なこととは

DX Blog

G検定の対策方法を解説 G検定に合格するために必要なこととは

近年、AI を活用できる人材が求められています。経済産業省は AI を始めとする先端技術を活用できる人材が、需要に対して供給不足になっていくことを発表しています。そんななか、日本の競争力が世界的に低下してくことに懸念を示すビジネスマンは、生き残りのためにスキルアップすることが求められています。

中には先を見越して AI について学ぼうと考えている方も多いのではないでしょうか。この記事では、AI を学ぼうと考えられている方のための資格試験の一つである G検定について、その概要と対策方法についてみていきます。

G検定とは

G検定についてまずは、実施概要をみていきましょう。

G検定の実施概要は?

受験資格

なし

試験概要

120分 知識問題

(多肢選択式・200問程度)

オンライン実施(自宅受験)

受験料

一般:13,200円(税込)

学生:5,500円(税込)

申込サイト

https://www.jdla-exam.org/d/

年当たりの開催回数

6回

受験資格が「なし」となっていることについて、当然ではないかと疑問に思われる方もいるでしょう。これは G検定を実施している団体であるJDLA(日本ディープラーニング協会)が、E資格と呼ばれる「受験資格あり」の資格試験を実施していることから記載されています。

どんな人が受験するの?

G検定はどのような方が受験の対象なのでしょうか? 「AI について知りたいけれど、まず何から始めればよいかわからない」といった人や、「データサイエンスやディープラーニングについて学んだが、そのことを証明する資格がほしい」といった方が対象です。漠然と「AI について学びたい」と考える方は多いです。

しかしながら、いざ学習を始めようとしても、難解な数学や理論を目にして辟易してしまう方もいます。実は AI といえでも、一つ一つの知識は、基本から積み上げていけば難しいことはありません。知識ゼロの状態から、最初に最先端の情報に触れてしまうとせっかく意欲を持って学ぼうと考えた方でも自信をなくしてしまうかも知れません。

G検定はまさにこれまでまったく技術的なことに触れてこなかった人たちのための資格と言えます。JDLA は G 検定を「ディープラーニングを事業に活かすための知識を有しているかを検定する」ものと位置づけています。ですから、この資格はエンジニアや技術者を対象にしているのではなく、事業を推進させるビジネスマンのためのものです。

AI プロジェクトは AI を構築できるエンジニアがいるだけでは成立しません。AI を魔法のように捉えるのではなく、「できること・できないこと」を把握したうえで、各所と調整をおこなう人材が必要です。G検定は AI を用いて事業を推進させていきたいと考える人材のための資格と言えるでしょう。

ディープラーニングとは?

そもそも「ディープラーニング」とはいったいなんなのでしょうか? 日本語では深層(deep)学習のことをさします。そして、ディープラーニングは AI に用いられている技術の一つです。実は AI の技術自体は何十年も前から考案されていました。

それではなぜ、近年になって急に話題を呼ぶようになったのかと言うと、コンピューターの処理能力が向上したことと、ディープラーニングが登場したことがきっかけです。 これまで、コンピューターをもちいた処理は、独自にノウハウを持った技術者の工夫によって精度をあげてきました。しかし、ディープラーニングはその流れをうちやぶり、誰もが高い結果を出せるような仕組みを作ることを可能にさせました。

例えるならば、パーソナルコンピューターに近いでしょう。コンピューターはある時代までは、一部の限られた大企業しか保有していませんでした。なぜなら高価で大きなものだったからです。しかし、Apple がパーソナルコンピューターを発明したことにより、誰もが高い処理能力をもったコンピューターを持つことができるようになったのです。ディープラーニングも同じように、誰もが AI の仕組みを簡単に構築できるとして爆発的に話題を読んだのです。ディープラーニングは特に、エクセルのようなテーブルデータ、時系列データ、そして画像データの処理において高い精度を発揮することが知られています。

G検定学習のメリット

G検定を取得するメリットはどんなものがあるでしょうか?

ここからのパートでは G検定を取得するメリットについてみていきましょう。

転職、スキルアップに活かせる

G検定はジェネラリスト向けの資格試験であるため、取得したからといって AI をプログラムで実装できるようになることはありません。ですから「スキルアップや転職に活かせる」ということに違和感を覚える方もいるかも知れません。しかしながら AI を企業に導入するためには、AI を構築できるエンジニアだけいればよいのではありません。ドメイン知識と呼ばれるような「その業界ならではのデータに対する知識、ノウハウ」を持っている人が AI プロジェクトには必須なのです。

仕事の中で「この業務は機会に置き換えられるのではないか?」と感じる部分が有るはずです。その感覚を持つことができることが、ドメイン知識を持っていることであり、その人の強みなのです。仮に AI を構築する技術だけ持っていても、役には立ちません。

例えるならば「道具を持っているが、作るものが思い浮かばない」といった状態だからです。ですから、G検定を通じてディープラーニングについての知見を得た上で、これまでのキャリアで得たドメイン知識と組み合わせることで、AI のプロジェクトを推進する人材= AI 人材になれるのです。

ディープラーニングについての知識が得られる

AI はディープラーニングをはじめとする機械学習を用いています。どのような背景で AI が発展したのか、どのような事例があるのか、などの知識を深めることでディープラーニングの知識をふかめることができます。 また AI はどんな業務でも行えるといったような大げさな捉え方をされている人が多いです。 しかし、しっかりと G検定で背景から学ぶことによってそのような勘違いを防ぐことができるでしょう。

業務に活かせる

AI を用いたプロダクトを社内で持っている、または運用している場合に G検定を受けることで業務に活かせることがあります。これまでブラックボックスで中身が見えなかった AI が、G検定を受けることでより理解が深まるからです。営業担当者であれば、商談の際により一歩踏み込んだ説明ができるようになります。 企画職の方であれば「なんとなく AI」ではなく、しっかりと知識を踏まえた上での提案ができるようになるでしょう。

G検定の対策方法

ここからは G検定の対策方法についてみていきます。

G検定のテストの流れ

G検定はオンライン上で受けられるテストです。JDLA のホームページから申し込みを行い、web 上で試験を実施します。就職をする際に「SPI」を受験された経験のある人はイメージがしやすいのではないでしょうか。webブラウザ上に問題が表示され、その問題に対して選択肢をチェックして回答していく方式です。制限時間は 120 分で、問題数は 220 問ほどです。オンラインで受験をするため、自宅で受験が可能です。

G検定の学習の流れ

G検定を学習する際は次の 2 ステップで進めると良いでしょう

  • 公式テキストで学習
  • オンライン上の模擬試験を受験する

まずは下記の公式テキストで学習しましょう。

深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト 第2版

こちらの公式テキストはこれまでのAIの技術の発展の流れから、歴史的背景、そして現代の活用事例まで集約された情報がまとまっています。 このような知識をゼロから集めようとした場合、多大な時間が必要です。ディープラーニングについて学ぼうと思い立った人がまずはじめに読むことをおすすめする書籍です。 資格試験に合格することは目標ではありますが、表面的に知識をさらうだけでは、のちに困ってしまいます。ですから、まずは近道をせずに、しっかりとこのテキストを読み込みましょう。

ただ繰り返し読むのではなく、気になったキーワードについては自分でインターネット検索をするなどして、能動的に学ぶことも重要です。G検定では最新の動向も問われます。検索を通じて AI 技術を活用しているニュースについて目に触れることもあるでしょうから、G検定の学習にも繋がります。

オフライン上の模擬試験を受験する

テキストを十分に読み込んだ後は、実際の試験を想定した演習を行っていきましょう。

下記にオンライン上で受験できるサービスをまとめましたので、こちらをひたすら繰り返し解いていきましょう。

掲載されている問題数別にサービスを紹介していきます。

Study-AI 300 問超

Study-AI

無料で受講可能な β 版です。300 問以上あります。 約 160 分ほどで解けると本番でもいいペースで解けることになります。 登録が必要ですが、圧倒的なボリュームで知識の総復習として活用できます。

スキルアップAI 300 問

G検定の問題集アプリ『G検定対策アプリ』

300 問が掲載掲載されている、問題集アプリです。スマホで見れるため、隙間時間で取り組めます。

Dive into code 200 問

Dive into code 

一番模擬試験に近い形で受けられます問題量が本番に近いので、実際のペースをつかめます。

キカガク 約 90 問

G検定対策テスト 

キカガクが提供する動画学習プラットフォームで、無料登録すると 4 つの動画が無料でプレゼントされます。その一つに G 検定合格者が厳選し作成した約 90 問が掲載されています。本番のペースで考えるとだいたい 40 分ほどで解けると順調なのではないでしょうか。こちらの解説がついておりますので、ぜひ知識の補完+勉強にご活用ください。

まとめ

以上ここまで G検定についての概要と、対策方法についてご紹介しました。

G検定はビジネスマンのうちジェネラリスト向けの検定ですので、より発展的な内容について知りたい、AI を構築できるようになりたいと考えているからは E資格の受験もぜひ検討してみてはいかがでしょうか。E資格はエンジニア向けの資格ではありますが、エンジニアになるために受験するというよりは、よりエンジニアの気持ちに寄り添ってビジネスを推進していくジェネラリストを目指す人にもおすすめです。

キカガクでは、無料の「G検定対策テスト講座」をご用意しております。

その他にも、「脱ブラックボックスコース」「Python & 機械学習入門コース」「ITパスポートコース」等様々な無料コンテンツがございますので、ご興味がございましたらぜひ確認してみてください!

新着記事

【事例:アセスメント&データ利活用人財育成】 株式会社西武ホールディングス:研修を研修で終わらせないための「アセスメント&カスタマイズ研修」〜育成導入担当者編〜

2024.03.29

【事例:アセスメント&データ利活用人財育成】 株式会社西武ホールディングス:研修を研修で終わらせないための「アセスメント&カスタマイズ研修」〜育成導入担当者編〜

矢印

【事例:アセスメント&データ利活用人財育成】 株式会社西武ホールディングス:研修を研修で終わらせないための「アセスメント&カスタマイズ研修」〜受講生インタビュー編〜

2024.03.29

【事例:アセスメント&データ利活用人財育成】 株式会社西武ホールディングス:研修を研修で終わらせないための「アセスメント&カスタマイズ研修」〜受講生インタビュー編〜

矢印

【事例:ビジネスアーキテクト研修】 株式会社イトーキ:デザイン思考×DX企画立案×生成AIでDXを活用するビジネスアーキテクト人財育成へ〜受講生インタビュー編〜

2024.03.22

【事例:ビジネスアーキテクト研修】 株式会社イトーキ:デザイン思考×DX企画立案×生成AIでDXを活用するビジネスアーキテクト人財育成へ〜受講生インタビュー編〜

矢印

【事例:ビジネスアーキテクト研修】 株式会社イトーキ:デザイン思考×DX企画立案×生成AIでDXを活用するビジネスアーキテクト人財育成へ〜育成導入担当者編〜

2024.03.22

【事例:ビジネスアーキテクト研修】 株式会社イトーキ:デザイン思考×DX企画立案×生成AIでDXを活用するビジネスアーキテクト人財育成へ〜育成導入担当者編〜

矢印

【事例:データサイエンティスト研修】 静岡ガス株式会社:実データ・実課題を扱った研修で、初学者から約半年で育成〜育成導入担当者編〜

2024.03.14

【事例:データサイエンティスト研修】 静岡ガス株式会社:実データ・実課題を扱った研修で、初学者から約半年で育成〜育成導入担当者編〜

矢印

【事例:データサイエンティスト研修】 静岡ガス株式会社:実データ・実課題を扱った研修で、初学者から約半年で育成〜受講生インタビュー編〜

2024.03.14

【事例:データサイエンティスト研修】 静岡ガス株式会社:実データ・実課題を扱った研修で、初学者から約半年で育成〜受講生インタビュー編〜

矢印

【事例:データサイエンティスト研修】東芝デジタルエンジニアリング株式会社:初学者からデータ利活用人材育成

2023.12.04

【事例:データサイエンティスト研修】東芝デジタルエンジニアリング株式会社:初学者からデータ利活用人材育成

矢印

# DX# データサイエンティスト# 導入事例# リスキリング
【事例:ChatGPT 研修】合同会社 DMM.com / 合同会社 EXNOA:AI 活用を推進するための生成 AI 活用の第一歩

2023.11.07

【事例:ChatGPT 研修】合同会社 DMM.com / 合同会社 EXNOA:AI 活用を推進するための生成 AI 活用の第一歩

矢印

# DX# 導入事例
G検定の問題集で一番おすすめなのはどれ?合格者が推薦する書籍とは

2023.10.04

G検定の問題集で一番おすすめなのはどれ?合格者が推薦する書籍とは

矢印

# G検定
オペレーターの女性
オペレーターの女性

資料請求

Document Request

DX 推進にお悩みの方はお気軽にご相談ください。


キカガクについて詳しく知りたい方

今注目のスキル可視化サービス

お問い合わせはこちら

導入企業の事例を紹介