DX Blog
【学ぶべきスキルを紹介!】リスキリングで何を学ぶべき?〜おすすめのスキルを紹介〜
今日の急速に変化する世界では、新しいスキルを習得し、自己を再教育することが非常に重要になっています。本記事では、そんな現代のニーズに応えるための「リスキリング」の概念と、それがなぜ重要なのか、また学ぶべきスキルについて解説します。
リスキリングの概要と重要性
そもそもリスキリングとは何でしょうか。本章では、リスキリングの定義からなぜリスキリングが重要なのかを解説していきます。
リスキリングとは何か?
リスキリング(Reskilling)とは、「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」と経済産業省は定義しています。
昨今、人生 100 年時代と言われており、長く働くことを前提に考えられているため、このリスキリングという考え方が個人はもちろん企業としてもかなり重要になってきます。
特に DX を推進する上でリスキリングは避けて通れないものであり、仕事の進め方が大幅に変わるであろう職業につくためのスキルを習得していく必要があります。
リスキリングの重要性:現代社会におけるスキルギャップ
こちらは企業 IT 動向調査に掲載されております、売上高別人材不足対策です。どの規模の売上の企業も、不足スキルを持った人材の採用と外部リソースの活用により人材不足を補っており、リスキリングが進んでいないことがわかると思います。
テクノロジーと労働市場は絶えず進化しており、それに伴い新たなスキルが要求されています。しかし、これらの新たな要求に対応するためのスキルを持つ労働力が不足していることが多く、これが「スキルギャップ」と呼ばれる現象を生み出しています。
リスキリングは、このスキルギャップを埋めるための有効な手段となります。リスキリングにより、個々人は自身のスキルセットを現代の市場が求めるものに更新し、自己の価値を維持するとともに、新たな機会を追求することが可能になります。
リスキリングのメリット
リスキリングは個人や組織全体にとって多くの利益をもたらします。新しいスキルを身につけることで、キャリアの選択肢が広がり、また個人としての満足感や生産性も向上するでしょう。
転職・昇進の可能性拡大
リスキリングにより、新しい職種や業界への移行が可能となり、また現在の職場での昇進の機会も広がります。新たなスキルを習得することで、自分自身が市場で求められる価値を高めることができ、それにより良い職務に就くことや高い報酬を得ることが可能になります。
継続的な学習による自己成長
リスキリングは、新しい学習の機会を提供し、個人の知識と理解を深めることを可能にします。継続的な学習は、自己の成長や自己実現を促し、個人の能力と自信を高める重要な要素です。
個人の満足度と生産性の向上
スキルを継続的に更新し、自身の能力を向上させることは、個人の仕事に対する満足度を高めると同時に、生産性を向上させることにもつながります。新しいスキルを身につけることで、より複雑で難易度の高いタスクに対処する能力が身につき、それにより自分自身の仕事に対する満足度が向上します。また、新しいスキルやノウハウを活用することで、仕事の効率も向上し、生産性を高めることができます。
リスキリングでは何を学ぶべき?
では、リスキリングでは学ぶべきスキルはなんでしょうか。そもそもリスキリングという言葉が世間で言われ始めたのは DX を推進する上で「DX 推進人材」を増やしていかなくてはいけない背景があり、増やすためには「採用」するか「人材育成」をしていく必要があります。リスキリングはこの「人材育成」にフォーカスしたものです。
ですので、DX に関してはデジタル技術が絡んでくることもあり、ビジネススキルだけではなくデジタルスキルも身に着けていく必要があります。
デジタルスキル:テクノロジーがもたらす影響を理解し利用する
現代社会はテクノロジーが常に進化し、私たちの生活や仕事のあらゆる面に影響を与えています。データ分析、AI、クラウドコンピューティングなど、新しいデジタル技術を理解し、活用する能力はますます重要になっています。これらのデジタルスキルを習得することで、テクノロジーの進歩を有効に利用し、自身のパフォーマンスを向上させることが可能になります。
具体的なスキル
- IT スキル
- データ分析スキル
- マーケティングスキル
ソフトスキル:コミュニケーションやリーダーシップを鍛える
テクニカルスキルだけでなく、ソフトスキルもまた重要です。コミュニケーション、チームワーク、リーダーシップ、時間管理などのスキルは、どの職種でも有効で、個々のキャリア成長に役立ちます。これらのスキルを磨くことで、他人と効果的に働き、チームやプロジェクトを成功に導く能力を向上させることができます。
具体的なスキル
- コミュニケーションスキル
- マネジメントスキル
【補足】クリティカルシンキング:問題解決能力を高める
クリティカルシンキングは、情報を客観的に分析し、論理的な判断を下す能力を指します。問題解決、意思決定、創造的思考など、このスキルは多くの異なる状況で活用されます。現代社会の複雑な問題を解決するためには、クリティカルシンキングを鍛え、情報を分析し、効果的な解決策を見つけ出す能力が必要となります。
リスキリングの方法とリソース
リスキリングは、様々な方法とリソースを用いて行うことが可能です。以下に示すオンラインコース、メンターシップ、企業の教育プログラムなどの手段を活用して、自身のスキルセットを更新しましょう。
オンラインコースでの自己学習
オンラインコースは、リスキリングに特に有効な学習方法です。デジタルスキル、ビジネススキル、言語学習など、多岐にわたる科目のコースが提供されています。これらのコースを活用することで、自分のペースで新しいスキルを学ぶことが可能になります。
メンターシップと交流会
メンターシップや異業種交流会は、リスキリングのための重要なリソースです。経験豊富なメンターから直接指導を受けることで、新しいスキルや知識を効果的に習得することが可能となります。また、ネットワーキングを通じて、同じスキルや目標を持つ他のプロフェッショナルとつながり、知識や経験を共有することも有用です。
企業による教育プログラム
多くの企業は、従業員のスキルをアップデートするための教育プログラムや研修を提供しています。これらのプログラムを利用することで、最新の業界トレンドや技術を学び、現在の職務に役立つ具体的なスキルを習得することが可能です。また、企業が提供するこれらのプログラムは、従業員のキャリア進行における重要な支援となります。
リスキリングにおけるオススメ IT 系資格
本章では、リスキリングをしていく上でオススメの資格を紹介いたします。勉強をしていく上で目標がないと学習が続けづらい中で、資格の取得はモチベーションの維持かつ、重要な達成指標にもなりますのでぜひご参考ください。
IT パスポート:IT スキル
1つ目は、IT パスポートです。こちらの資格は IT に関する基礎的な知識を証明できる国家資格です。IT 知識は、DX を推進していく上でコミュニケーションコストを下げる為に重要な知識であり、これからの時代に最低限持っておかなくてはいけないものです。
データサイエンティスト検定:データ分析
2 つ目は、データサイエンティスト検定です。こちらの資格は、データサイエンティストに必要な「ビジネス力」、「データサイエンス力」、「データエンジニア力」の 3 つの知識やスキルを問われるものです。IT パスポートとは違い、データサイエンスに特化した知識が問われる資格です。
マーケティング検定:マーケティングスキル
3 つ目は、マーケティング検定です。こちらの資格は、公益社団法人日本マーケティング協会主催のマーケティング能力を測定するための試験です。マーケティングの基礎を習得し、自身や会社の業務成果や、就職・転職・昇進・異動・起業などのキャリアアップにつなげることが可能です。
コミュニケーション検定:コミュニケーションスキル
4 つ目は、コミュニケーション検定です。こちらの試験は、ビジネススキルであるコミュニケーション能力に注力したもので、それらのスキルを客観的に証明することが可能です。また、事例を用いて知識の活用イメージがもてるので実活用に役立ちます。
ビジネスマネジャー検定:マネジメントスキル
5 つ目は、ビジネスマネジャー検定です。こちらの検定は、マネジャーとして活躍が期待されるビジネスパーソンに対し、その土台づくりのサポートを目的とし、「あらゆるマネジャーが共通して身につけておくべき重要な基礎知識」を効率的に習得する機会を提供します。
リスキリングのサービス
本章では、リスキリングを進めていく上で参考になるサイトをご紹介いたします。無料で学べるものもありますのでぜひご参考ください。
リスキリングコンソーシアム
学習の場を提供することで、一人ひとりが学び続け、ビジネスや組織にイノベーションをもたらす人材となるための支援をしているサイトです。ここでは、様々な企業による講座の提供や、就職支援、副業・フリーランス・アルバイト等の幅広いジョブマッチング機会を提供する等、全国の人々が学び続ける機会を作り出しています。
マナビ DX
経済産業省によるすべての人にマナビを提供するために立ち上げられた「マナビDX」です。こちらは経済産業省が定義しました「デジタルスキル標準」のレベル別に講座が豊富に用意されています。DX のリテラシーから実践講座まで幅広く用意されているので、自身のレベルに合った講座を選択することができます。
キカガク
最後は、弊社 kikagaku.ai のご紹介です。こちらの eラーニング学習プラットフォームでは、DX のリテラシー教育から実践スキルあまでを学ぶことができます。経済産業省の「デジタルスキル標準」に準拠した講座展開になっておりますので、効率よく必要なスキルを学ぶ事ができます。また、現在無料アカウント登録で以下のコンテンツが視聴可能となっておりますのでぜひご参考ください。
無料講座
まとめ:リスキリングの道を歩むための最初の一歩
リスキリングは、自己評価から始まり、具体的な目標設定、学習計画の作成と実行、そして継続するためのモチベーションを保つことで、成功へと導かれます。
自己評価と目標設定
リスキリングは、自己評価から始まります。自分のスキル、興味、価値観を評価し、それに基づいて何を学ぶべきかを決めます。また、自分のキャリアや人生の目標を明確にし、それらの目標を達成するために必要なスキルを特定します。これらの情報を基に、リスキリングの目標を設定します。
学習計画の作成と実行
次に、学習計画を作成します。これは、どのスキルをどの順番で学びどのリソースを使用するかを明確にするものです。計画は具体的で実行可能なものでなければなりません。計画ができたら、それを実行し、定期的に進捗をチェックし、必要に応じて調整します。
継続するためのモチベーションを保つ方法
リスキリングは時間と努力を必要とするため、モチベーションを保つことが重要です。自分自身に対する明確な理由を持つこと、小さな成果を祝うこと、挫折を経験したときに自分自身を許すこと等が、モチベーションを維持するための方法です。また、同じ目標を持つ他の人々とコミュニケーションを取ることも、継続的な学習に役立つでしょう。
本記事では、リスキリングで何を学ぶべきかについてメリットを含めてご紹介いたしました。ぜひ紹介しました資格やサイトをご参考いただき、リスキリングに取り組んでいただければと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。
目次
- リスキリングの概要と重要性
- リスキリングとは何か?
- リスキリングの重要性:現代社会におけるスキルギャップ
- リスキリングのメリット
- 転職・昇進の可能性拡大
- 継続的な学習による自己成長
- 個人の満足度と生産性の向上
- リスキリングでは何を学ぶべき?
- デジタルスキル:テクノロジーがもたらす影響を理解し利用する
- ソフトスキル:コミュニケーションやリーダーシップを鍛える
- 【補足】クリティカルシンキング:問題解決能力を高める
- リスキリングの方法とリソース
- オンラインコースでの自己学習
- メンターシップと交流会
- 企業による教育プログラム
- リスキリングにおけるオススメ IT 系資格
- IT パスポート:IT スキル
- データサイエンティスト検定:データ分析
- マーケティング検定:マーケティングスキル
- コミュニケーション検定:コミュニケーションスキル
- ビジネスマネジャー検定:マネジメントスキル
- リスキリングのサービス
- リスキリングコンソーシアム
- マナビ DX
- キカガク
- まとめ:リスキリングの道を歩むための最初の一歩
- 自己評価と目標設定
- 学習計画の作成と実行
- 継続するためのモチベーションを保つ方法
関連記事
新着記事
2025.03.10
【製造業の2025年、DX人材育成の秘訣とは?】 現場で役立っている取り組みとして注目すべきは、「実践的なワークショップ」と「DXアセスメント」
2025.02.13
【事例:データサイエンティスト育成】ハイレベルな講座×実データを使ったPBLで、実践レベルのDS育成を実現
2025.01.29
【事例:DXアセスメント共同制作】DX人財育成の新基準を作る。トヨタ自動車が実現した全社規模のスキル可視化への挑戦
2025.01.06
【事例:AOAI研修】社内問い合わせ自動化システムを自身で開発!LLMとRAGを体系的に学び実務に活かす
2024.12.12
【事例:ビジネスアーキテクト育成研修】強力なプロジェクト推進力がDXを動かす!静岡ガスのDX推進人材育成戦略
2024.12.12
【事例:マネジメント層向けDX研修】DX推進人材との「共通言語化」で、変革が進む組織へ。静岡ガスが挑む管理職向け教育
2024.09.19
【事例:生成AIアイデアソン】社員の創造力で加速する生成AI活用。大日本印刷のアイデアソン好事例
2024.06.26
【事例:DXプロジェクトマネジメント研修】地域DXを担う人材を育てる。百十四銀行が取り組むDX人材育成とは
2024.06.12
実務で使えるDXスキルが身につく!PBL(課題解決型研修)の概要と成功のポイント