生成 AI の力があればイケメンになれるのでは…!?
こんにちは、キカガクでエンジニアをしている高橋です。
最近生成 AI での画像生成の発展がすごいですね。動画も生成できるようになってきていて、進化の早さに驚かされます。
この記事では、そんな最先端技術をフル活用します。画像生成 AI である Midjourney を活用して自分の画像をイケメンにしてもらうために試行錯誤した記録を紹介します!
Midjourney で画像を元に画像生成する方法
Midjourney では画像を元にさらに画像生成することが可能です。
Midjourney って何?どうやってはじめるの?という方は以下の記事が非常にわかりやすく解説されていておすすめです。
Midjourney に画像をアップロードする
まずは Midjourney に元にしたい画像をアップロードします。
このときパブリックの場所にアップロードすると他の人もみれるようになるので、Midjourney との DM やプライベートのテキストチャンネルにするのがいいでしょう。
画像 URL をコピーする
画像 URL をプロンプトに含める
人物固定する場合はプロンプト文の後に --cref
と入力する、もしくは URL の後にプロンプトを入力します。今回は元画像をさらに笑顔にしてもらいました。
/imagine prompt:More smiles. --cref https://cdn.discordapp.com/~~
or
/imagine prompt:https://cdn.discordapp.com/~~ ,More smiles.
面影を残したままステキな笑顔にしてくれました。
このステップを自分の画像ですれば、魅力的なイケメンにしてくれるのではないか!?と鼻息を荒くしているわけです。
早速やってみた
さて、早速イケメンになるべく取り組みます。元画像は冒頭の私のプロフィール写真を使いました。
20歳にして
/imagine prompt:https://cdn.discordapp.com/~~ ,20 year old
若くはなったのですが、面影はない…?でも雰囲気イケメンになった気がします。
金髪のメッシュにして
/imagine prompt:https://cdn.discordapp.com/~~ ,Hair as blonde mesh.
髪の毛のカールがステキです。
かっこよくして、あとサイバーっぽい背景にして
/imagine prompt:https://cdn.discordapp.com/~~ ,Make him cooler. It would be nice if you could also give him a cyber-like background.
端的にかっこよくして、と伝えてみました。ついでにかっこいい背景もつけてもらったのですが、もはや別人…?
採用
はい、こちら採用です。かなりイケメンになったのではないでしょうか。
しかしかっこよくはなったけど面影はありません。Midjourney で生成した画像は人物固定をうまくできたのに、自分の画像を使ったら別人になるのはなぜでしょうか?
ちなみに今回、自分の画像を使って生成した方は 画像URL ,プロンプト
の方にしたのですが、もう一方の --cref
を使う方では以下のようになりました。
20 歳にして
/imagine prompt:20 year old --cref https://cdn.discordapp.com/~~
面影はある気がするのですが、明らかに 20 歳の雰囲気ではないですね…。
金髪のメッシュにして
/imagine prompt:Hair as blonde mesh. --cref https://cdn.discordapp.com/~~
こちらについてはもはや金髪でもなんでもなくなりました。
そのままの雰囲気で
/imagine prompt:Atmosphere as it is. --cref https://cdn.discordapp.com/~~
面影はある気がしますね。しかし人物が固定されているかというとそうではない気がします。
なぜ実在する人の写真だと別人になる?
この現象について生成 AI (Claude) に聞いてみました。
すると以下の回答が返ってきました。
- 著作権と倫理的配慮: Midjourneyは、著作権や肖像権の問題を避けるため、実在の人物の特徴を意図的に変更している可能性があります。AIモデルは、法的・倫理的問題を回避するようトレーニングされていることがあります。
- データセットの制限: トレーニングデータセットに、特定の実在人物の画像が十分に含まれていない可能性があります。そのため、モデルがその人物の特徴を正確に再現できない可能性があります。
- AIの一般化傾向: AIモデルは学習したパターンを一般化する傾向があります。実在の人物の特徴を、より一般的な顔の特徴に置き換えてしまう可能性があります。
- 技術的限界: 現在のAI技術では、特定の実在人物の特徴を完全に保持しながら新しい画像を生成することは、まだ難しい課題かもしれません。
- プライバシー保護: Midjourneyが意図的に実在の人物の特徴を変更し、プライバシーを保護している可能性もあります。
この中でいうと、2 のデータセットの制限、3 の AI の一般化傾向がしっくりくる気がします。豊富なトレーニングデータセットから生成された画像であれば人物固定しやすいけれど、トレーニングデータセットに十分な情報がない画像を元にした場合、似ないのかなと感じました。
まとめ:イケメンにはなったけど別人になった
今回はイケメンになるべく、自分の画像を元に画像生成してみました。結果としてはイケメンになったのですが、これは私です!というと誰も納得してくれない画像になってしまいました。
ただ、その中で AI の特性という点でも多くの発見がありました。ぜひこの記事を読んでいるあなたも画像生成にチャレンジしてみてください!
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