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目次
G 検定は日本ディープラーニング協会(以下、JDLA)が提供する資格試験になります。JDLA は、ディープラーニングを中心とする技術による日本の産業競争力の向上を目指している一般社団法人になります。
その JDLA の公式サイトによると、G検定は次のような試験になります。
ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する。
引用:日本ディープラーニング協会(https://www.jdla.org/certificate/general/)
G検定には受験資格が必要ありませんので、どなたでも受験が可能な試験です。 AI 分野での転職を目指す人、キャリアチェンジを目指す方でなくても、今後高まる AI の需要に対応したい方も受験対象です。
本記事では出題範囲や例題もみていくのですが、AI の歴史や機械学習・ディープラーニングの知識、AI の最新事例や法律等が中心に出題されるので、文系・理系関係なく、また IT 関連の仕事をしているしていないに関わらず、幅広い方が受験可能な試験になっています。
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日本ディープラーニング協会(https://www.jdla.org/certificate/general/)
JDLA の「G検定を誰に勧めたいか」という調査によると、下図のようにほとんどの方は「取得を勧めたい」という結果になりました。また IT や AI に関わる人でない方を選んだ方も全体の約 40 %に達しました。
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出典:日本ディープラーニング協会( hhttps://www.jdla.org/news/20200616001/ )
また、「勧めるとしたら、どんな言葉で勧めますか」という質問に対しては、下記のようなコメントがありました。
「2000年以前にインターネットに詳しい人と同じかそれ以上の価値がある』
「AIに対する妙な憶測や恐怖心は正体を理解していないから。理解すれば一つの道具として向き合えるようになる。クラウドに懐疑的だった人たちも今はクラウドスタンダード。AIスタンダードな流れが来る前に理解を深めることが自分自身を守る最良の選択肢になり得るから。」
「エンジニアはもちろんだが、そもそもビジネス職(営業やマーケティング職など)もいわゆるAIと呼ばれるものを理解しておかなければ、自社製品がAIを活用してからでは遅れをとる。」
引用:日本ディープラーニング協会(https://www.jdla.org/news/20200616001/)
現在 AI 搭載のサービスや商品の事例が頻繁にでるようになってきました。DX の文脈の一つとして語られる AI は活用フェーズに入り、活用できている企業とそうでない企業の差がかなりついてきました。そういった中、ご自身の業界や職種関係なく AI に対するリテラシーを身につけるというのは今後さらに重要になってきそうです。
日本ディープラーニング協会では G検定の他にも E資格を実施しています。G検定はビジネスマン向けの資格、ジェネラリスト向けの資格であった一方で、E資格はエンジニア向けの資格です。なので E資格は数学の知識や Python によるプログラミングがわかる必要があります。
また、E資格を受験するには、JDLA の認定講座を受講する必要があります。その講座は有料になります。キカガクでも JDLA 認定の E 資格の受験資格が得られる講座がありますので、G検定合格後、E資格にもチャレンジしたい方はぜひご参考ください。
G検定は年 6 回実施しています。2024 年は次のようなスケジュールにて実施されています。また、オンライン実施ですがいつでもよいというわけでなく、試験日にて受験する形式になります。
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引用:日本ディープラーニング協会(https://www.jdla.org/certificate/general/ )
申し込み期間ですが直近ですと、次のようなスケジュールになっています。試験日の約8日前には申し込み期間が終了するようです。申し込み期間は長いですが、忘れずにお申し込みいただければと思います。
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AI はディープラーニングをはじめとする機械学習を用いています。 どのような背景でAIが発展したのか、どのような事例があるのか、などの知識を深めることでディープラーニングの知識をふかめることができます。また AI はどんな業務でも行えるといったような誇大な捉え方をされている人が多いです。しかし、しっかりと G 検定で背景から学ぶことによってそのような勘違いを防ぐことができるでしょう。
AI を用いたプロダクトを社内で持っている、または運用している場合に G 検定を受けることで業務に活かせることがあります。 これまでブラックボックスで中身が見えなかった AI が、G 検定を受けることでより理解が深まるからです。営業担当者であれば、商談の際により一歩踏み込んだ説明ができるようになります。企画職の方であれば「なんとなくAI」ではなく、しっかりと知識を踏まえた上での提案ができるようになるでしょう。
G 検定はジェネラリスト向けの資格試験であるため、取得したからといって AI をプログラムで実装できるようになることはありません。 ですから「スキルアップや転職に活かせる」ということに違和感を覚える方もいるかも知れません。しかしながら AI を企業に導入するためには、AI を構築できるエンジニアだけいればよいのではありません。
ドメイン知識と呼ばれるような「その業界ならではのデータに対する知識、ノウハウ」を持っている人が AI プロジェクトには必須なのです。 なので、G 検定を通じてディープラーニングについての知見を得た上で、これまでのキャリアで得たドメイン知識と組み合わせることで、AI のプロジェクトを推進する人材=AI人材になれるのです。
JDLA の公式サイトによると、現在の G 検定の出題範囲は次のようになっています。
人工知能(AI)とは(人工知能の定義) 人工知能をめぐる動向
探索・推論、知識表現、機械学習、深層学習
人工知能分野の問題
トイプロブレム、フレーム問題、弱いAI、強いAI、身体性、シンボルグラウンディング問題、特徴量設計、チューリングテスト、シンギュラリティ
機械学習の具体的手法
代表的な手法(教師あり学習、教師なし学習、強化学習)、データの扱い、評価指標
ディープラーニングの概要
ニューラルネットワークとディープラーニング、既存のニューラルネットワークにおける問題、ディープラーニングのアプローチ、CPU と GPU、ディープラーニングのデータ量、活性化関数、学習率の最適化、更なるテクニック
ディープラーニングの手法
CNN、深層生成モデル、画像認識分野での応用、音声処理と自然言語処理分野、RNN、深層強化学習,ロボティクス ,マルチモーダル、モデルの解釈性とその対応
ディープラーニングの社会実装に向けて
AIプロジェクトの計画、データ収集、加工・分析・学習、実装・運用・評価法律(個人情報保護法・著作権法・不正競争防止法・特許法)、契約倫理、現行の議論(プライバシー、バイアス、透明性、アカウンタビリティ、ELSI、XAI、ディープフェイク、ダイバーシティ)
引用:日本ディープラーニング協会(https://www.jdla.org/certificate/general/)
見慣れない・聞き慣れないワードもあると思いますが、AI の歴史から技術、社会面から幅広く AI に対する理解と知識が求められる試験となっております。
日本ディープラーニング協会のこちらのページでは、G検定の例題が紹介されています。 どのような問題があるのか確認してみましょう。
以下の文章を読み、空欄に最もよく当てはまる選択肢をそれぞれ1つずつ選べ。
第一次AIブームは1950年台に起こった。この頃に人工知能と呼ばれたプログラムは(ア)をもとに問題を解いていた。特に、1996年にIBMが開発した(イ)は、チェスの世界チャンピオンであるガルリ・カスパロフに勝利したことで有名である。しかし、ルールや設定が決まりきった迷路やパズルゲームなどの(ウ)と呼ばれる問題しか解けないという課題があったために、研究は下火になった。
(ア)
(イ)
(ウ)
引用:日本ディープラーニング協会(https://www.jdla.org/certificate/general/ )
もう一問、例題を見てみましょう。
通常のニューラルネットワークにはない、畳み込みニューラルネットワークがもつ分類問題の汎化性能の向上に寄与する特徴として、最も適切なものを1つ選べ。
引用:日本ディープラーニング協会(https://www.jdla.org/certificate/general/ )
こちらの問題はニューラルネットワークのなかでも CNN (畳み込みニューラルネットワーク)についての知見を問う問題でした。
このように G 検定は選択式の試験になっています。また、出題範囲のところでも確認しましたが、G 検定では機械学習やディープラーニングの歴史的背景から、技術的なところ、そして法律や活用事例等の社会との関係まで様々な範囲に渡って出題されます。
G検定に合格には約 30~40 時間と言われています。ただ、AI の事前知識がないと、もしかするともっと時間がかかるかもしれません。また IT 業界にいる方でも一切勉強せずに合格できるかというと難しいと思います。下記でご紹介する本や模試等を活用し、一問一答形式で AI に関する知識を着実につけていく必要があります。
2023 年の 9 月までの受験者数と合格者数になります。2023年第4回実績だと、受験者数は3,309名。そのうち合格者数は2,390名、合格率は72.23%という結果になりました。これにより、G検定の累計受験者数は106,975名、累計合格者数は70,267名になりました。
また公式サイトでは、年代別・職種別・役職別の合格者数と割合も確認できます。2023年第4回の試験では、研究・開発職、そして情報システム・システム企画職、の合格者が多かったようです。またこちらから幅広い職種の人が受講していることがわかります。
つまり、しっかりと学習すれば職種や年代に関わらずしっかり合格できる試験になっています。
出典:日本ディープラーニング協会(https://www.jdla.org/news/20230925001/)
G検定の合格率をみて、難易度が高い資格ではないことやまた勉強時間もしっかりと確保する必要があることがわかりました。ただ、働きながらの学習となるとなかなか時間が取れない方もいらっしゃるとおもいます。そういった方は、例えば下記のような AI について全体像を学びつつ、読み物としても面白く読める下記書籍から着手いただくのはいかがでしょうか。
AI の歴史から活用まで漫画で学べる入門書になります。G検定を実施している JDLA の理事長に就任している松尾豊氏が監修されている書籍です。
内容は AI の変遷からAI についての誤解などが体系的にまとまっており、G検定の試験勉強を始めるにあたって最初に読むものとして最適です。
28 万部を超え、2019 年にはビジネス書大賞を受賞した大ベストセラーです。 AI の得意なことから限界まで学習でき、それをうけて今後の人間はどう教育をすすめていくかまで語られている一冊。
上記書籍で流れや重要そうなワードを大まかに把握したあとは、試験に直接関係がある学習にはいります。モチベーションが高い方はこちらから入っていただいてもいいとおもいます。
G検定は 120 分で、200問ほどを解く必要があり、時間との戦いになってきます。なので重要なのは、問題を読みすぐに回答できる状態にしておく必要があります。
G検定を実施している日本ディープラーニング協会(JDLA)が作成した公式の対策問題集です。公式団体が編集しているため、G検定のカバーしている範囲を網羅しています。AI、そしてディープラーニングの初歩から発展的なコンテンツを学習することができます。この問題集は図や画像を多く使っています。またとても見やすいページ構成になっており、さらにフルカラーです。各章のおわりには問題があり、どれだけ学習を進められたかをチェックすることができます。また各章の最後には内容の復習テストも含まれており、そちらで知識のアウトプットも可能です。
徹底攻略 ディープラーニングG検定 ジェネラリスト 問題集 徹底攻略シリーズ
G検定の問題集になります。テキスト等を読むのが得意でない方は、こちらから入ってもいいかもしれません。解説がしっかりついているので、問題と解説を見ながらアウトプットベースで学習ができるので、単純にテキスト系のものを読むよりも記憶に残る方もいらっしゃるのではないでしょうか。私自身こちらから着手し、知識の補完として上記公式テキストを使用しました。
実は G検定には過去問はなく、下記のような模擬試験を活用するのが一般的です。G検定本番において重要になるのが、問題を解く際のペース配分です。そこで知識の最終確認としても、ペース配分の把握としても下記模擬試験はおすすめです。
無料で受講可能な β 版になります(β 版のみ)。登録が必要ですが、圧倒的なボリュームで知識の総復習として活用できます。
一番模擬試験に近い形で受けられるのがこちらになります。私自身試験前日にうけ、実際にここから数問本番にも出題されていました。
キカガクが提供する動画学習プラットフォームで、無料登録すると 4 つの動画が無料でプレゼントされます。その一つに G 検定合格者が厳選し作成した約 90 問が掲載されています。
G検定の具体的な申し込み方法をお伝えしていきます。すべてオンラインで完結するのでとても便利です。
本登録完了後はメールが届きます。こちらから My Page に入れます。
My Page から受験の申し込みを完了させると、申し込み完了のメールが届きます。
また受験する際の注意点ですが、下記ご注意ください。
また、試験数日前にはリマインドメールもおくってくれるので安心です。
合否発表はメールにて通知があります。私の場合は、3/20 に受験し、その約 10 日後 4/1 の 13 時にメールにて通知がありました。ちなみに合格者には、合格証の発行や合格者コミュニティへの招待が届きます。このG検定・E資格の合格者コミュニティ「CDLE」ですが、2022 年 3 月には 5 万人を突破し、情報交換や交流が図れるものになっています。
・CDLE 公式サイト
個人受験についてご紹介しましたが、団体受験の場合は申し込み期間や支払い方法等が変わる可能性があります。下記公式サイトからの引用ですが、詳細はお問い合わせ先にてご確認ください。
引用:日本ディープラーニング協会(https://www.jdla.org/news/20181029001/)
最後までお読みいただきありがとうございました。
キカガクでは、無料の「G検定対策テスト講座」をご用意しております。
その他にも、「脱ブラックボックスコース」や「Python & 機械学習入門コース」、「ITパスポートコース」等様々な無料コンテンツがございますので、ご興味がございましたらぜひ確認してみてください!
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