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【事例:小売】AI 活用と真剣に向き合うビジネス活用コース|セブン-イレブン・ジャパン社
本記事では、2021 年度 セブン・イレブン-ジャパン社 DX ビジネス企画立案コース -小売業特化 をご受講頂いた湯田さんに研修のお話を伺いました。本研修は、弊社人気の DX ビジネス企画立案コースを小売業に特化した内容・構成で実施し、ご受講生の皆様に大好評を頂いた 1 日間の研修となります。
研修概要
概要 小売業に特化した内容で、AI を自身の業務などに活かすべく、その活用方法を学び、実際にサービスや業務効率化の企画を行う実践研修 企業名 株式会社 セブン・イレブン ジャパン 日数 15 名 形式 オフライン対面
- 話し手:湯田さん(セブン・イレブン-ジャパン社)
- 聞き手:堀川(キカガク)
課題感を持って参加した研修
堀川:本日はよろしくお願いいたします!早速ですが、まず自己紹介をお願いします。
湯田様:現在、セブン‐イレブン・ジャパンで教育推進部に所属している湯田と申します。教育推進部は約 9,000 人の社員に向け社内教育を行っている部署で、その中でも私は主に社内向けの e ラーニングの作成や研修を行っています。
堀川:私達と同じ教育側に携わられていらっしゃるのですね。
社内研修ではどのような内容を扱われているのですか?
湯田様:全社員向けのコンプライアンス研修から、部署などの組織単位ごとの実務に特化した eラーニングの作成についてのアドバイスや、ビジネススキルなどの一般教養系のコンテンツ作成などをしています。
堀川:それでは、今回ご受講頂いたきっかけは、社内教育として AI 機械学習について扱う可能性があるためでしょうか?
湯田様:いえ、社内教育として届ける目的ではなく、実務での活用を考え参加しました。現在社内 e ラーニングに関して参加者から受講後アンケートを取っているのですが、約 9,000 人からコンテンツ毎に集まる社内の膨大な意見を反映しきれていないという課題があります。
堀川:そうなのですね。実際に業務の中での課題感を持って参加されたのですね。
湯田様:アンケートなのでどちらかというと定性的であり、かつ先程お伝えしたように膨大な量の意見となっていて、分析しきれていないこと、タイムリーに分析を行うのが難しいという問題があります。そこでAI 機械学習を用いて、人間の手をあまりかけずに分析やグルーピングの処理などができないかと考えていました。
堀川:アンケートの分析はデータ分析でよく挙がる題材ですが、膨大な量となると人間の手で行うのは難しい面もありますよね。
湯田様:NPS など定量的に測るものもありますが、コメント欄などは現在人の手で傾向の仕分けを行っており、どうしても主観が入ってしまったり人によって結果が変わったりなど、バラつきもします。この点も AI や機械学習を使用して属人化しないような形で処理ができないかと考え、そういった面の知識を獲得すべく受講しました。
AI プロジェクトの企画構想段階が明確に
堀川:今回は、実際に課題感を持ってご受講頂いたようですが、その点で受講の内容で今後に活かせる内容はありましたか?
湯田様:アンケート結果の活用に直接紐づく内容を講座内で行ったわけではないですが、今までおぼろげだった AI や機械学習というものが、「このようにすれば良いのではないか」と手段としての AI 活用方法を身につけることができたと思います。
堀川:今回の研修では、AI をどのように活用できるのかに着目し、考える良い機会になったようですね。
湯田様:はい。それだけでなく、研修では、自身が AI 機械学習を実装するのではなく、「開発者やデータサイエンティストと一緒にベストな方法を模索するに当たって、どのように考えればよいのか」といった視点でも AI や機械学習と向きあう機会になりました。
堀川:今回の研修はプロジェクトを進めるに当たって関わる人たちとどのように向き合うべきか考える機会にもなっていたようですね!
AI や機械学習は結局何ができるのか、または何ができないのかは不鮮明だったりしますが、ビジネスへの活用に向けてその部分が明確になったのであれば嬉しく思います。
湯田様:その面は事前学習を含めて大変勉強になったと思います。事前学習では、AI の概念や機械学習の仕組みについて学びました。その上で研修を受けることで事前学習内容がポイント理解へと繋がり、AI や機械学習の活用のステップや留意点を理解できました。結果としてAI プロジェクトの企画構想段階が明確になったのだと思います。
堀川:事前学習をしっかり取り組んで頂いたからこそ、研修の内容の理解がより深まったようですね。
湯田様:はい。事前学習に取り組むことで研修内容で学べることの濃度が変わったように思います。
例えば、最後の実践的なワークショップもこのおかげで効果が高く出たように感じています。
堀川:今回の研修は最後に AI プロジェクトの企画を行うワークショップがあることが特徴ですが、そこでは需要予測の課題に対して議論をされていましたね!とても現場に即した企画でした!
DX ビジネス企画立案コースの特徴
AI リーンキャンバス
実現場の課題を題材に、課題の整理・要件定義・実現可能性の検討を体験。
AI 体験シミュレーター
AI・機械学習を活用するための正しいステップを学習。AI モデルを作成し、適用することができる。
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効果的な研修構成と万全なサポート体制
堀川:弊社の場合、事前学習 → 講師がいる講義の流れは基本必須としています。その点は今回も効果的だったようですが、湯田さんはご受講前のAIや機械学習についての理解度はどの程度だったのでしょうか?
湯田様:今までは、AI や機械学習の事前知識は一般に目に触れる程度といったところでした。外部の e ラーニングなどで、DX 関連の自主学習もしていましたが、「おぼろげに理解している」といった印象でした。
今回の研修は事前学習で基礎知識をつけた後、研修で活用を学びワークショップで実践的に考え、アウトプットする時間があるという構成で、自身で咀嚼するタイミングが設けられていて、まとまりのある講義になっていたと思います。
同じ教育を届ける立場の視点では、研修の仕立てとしても大変効果的な研修だと感じていました。
堀川:研修の構成も含めて学習効果を高めることができていたようで良かったです!運営体制の面でもお話をお伺いしたいのですが、講師の説明などはいかがでしたか?
湯田様:簡潔で、結論からまとまっているので講義内容の解説・説明がとてもわかり易かったです。また、資料と話されている内容がしっかりリンクしていて、講義内容のスムーズな解釈にもつながっていました。 講師の方に質問もしやすい環境だったので、その点他の参加者も安心できたのではないかと思います。
堀川:参加受講生様へのアンケートの結果からも講師の説明の明瞭度に高評価をつけていただいていたので、その点良かったようですね!
個人的な業務課題に関しては、講義終わりにそういった相談もされている方もいらっしゃいましたね。
講師以外に、講義のサポート体制などはいかがでしたか?
湯田様:ワークショップで行った AI 機械学習を用いた企画は難しいステップもあり、グループワークでも頭を悩ます場面はありました。ですがワークショップの時間は講師とサポーターの方が質問を聞きに回ってくれていましたし、「是非質問してください」と受け入れる姿勢を見せてくれていたので、参加者は積極的にできていたのではないかと思います。
堀川:今回の受講生の皆さんは積極的にご質問もされており、ワークショップもかなり盛り上がっていた印象がありました。まだ受講後間もないタイミングですが、これからどのように活用が進んでいくのか楽しみですね!今回の研修が今後の業務の一助けになればと思います。
本日は貴重なお時間ありがとうございました!
最後に
以上、セブン‐イレブン・ジャパン湯田さんの受講インタビューでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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