こんにちは!株式会社キカガクの竹内です。
本記事では、キカガクの DXを推進するAI・データサイエンス人材育成コース (以下「長期コース」)を受講し、卒業後には金融コンペで世界一を獲得したり統計検定 2 級に合格されるほどスキルアップされた浅川さんにインタビューを実施しました。
- 長期コース卒業後の姿を想像したい方
- キカガクの長期コースについて気になっている方
- コンペや統計検定に挑戦してみたい方
キカガク 竹内
これからプログラミング学習を始めようか悩んでいる方にもおすすめの内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください!
まずは本日インタビューさせていただく浅川さんに自己紹介をしていただきます。
2020 年 12 月に長期コースを卒業しました。金融機関で働いており、証券投資‧リスク分析などのマーケット部門を経験したのち、現在は本部の業務効率化に携わっています。 具体的には、RPA等を活用した業務フロー効率化‧自動化、ペーパー‧押印レスを推進しています。
浅川さん
キカガクの長期コースを受講したきっかけ
キカガク 竹内
本日はよろしくお願いいたします!
早速ですが、長期コースを受講された理由を教えてください。
大学での専攻が情報科学であり、AIがどのようなものかは知っていりました。社会人になりしばらくはそのような知識を使うことはありませんでしたが、徐々に日常生活でAIに触れることが増えてきたことで、かつて学んだAIがどのように進化しているのかに興味を持ちました。
スクールを調べるなかでキカガクや給付金制度のことを知り、これを機にリスキリングしようと思ったのが受講のきっかけでした。
浅川さん
長期コースで学んだこと
キカガク 竹内
大学でAIを研究されていたのですね!長期コースで印象に残っていることや、学んでよかったと思うことはありますか?
長期コース受講がきっかけで新しいことへのチャレンジができるようになったため、受講したこと自体が大変良かったと思っています。
具体的には、それまで知らなかった「決定木モデル」などを学び、活用できるようになったことが良かったです。モデル作成の面白さにハマり、モデリング部分に特化して勉強をしていました。
浅川さん
キカガク 竹内
新しい技術を使ってみるのはとても楽しいですよね!
長期コースご受講がきっかけでチャレンジできたこととはどのようなことでしたか?
当時Twitter(現:X)で人気のあった「numerai」というヘッジファンドの株価予測コンペに参加したことです。長期コースの最終成果物で株価予測モデルを作成したのですが、卒業後にはそのモデルをベースにアップデートしたものをコンペに提出し、またアップデートしては提出し、ということを繰り返していました。
浅川さん
キカガク 竹内
なるほど!長期コースで学習されたことを卒業後もそのまま継続されていたのですね。学習を継続されるなかで何か転機となった出来事はありましたか?
卒業から約1年後に同コンペで世界一になることができました!検証データではなかなか精度が出ていませんでしたが、いざ提出してみるとテストデータにうまくハマったのかかなり高精度であったためそのような結果を得ることができたのだと思います。とても嬉しかったですし、株価予測モデルを作るコツなどを自分の身をもって経験することができたのも良かったです。
浅川さん
長期コース卒業後の学習
キカガク 竹内
なんと、世界一とは素晴らしい成績ですね・・!改良を繰り返し挑戦し続けたことが結果につながったのではないでしょうか!
先ほどお話しいただいたように、受講中から卒業後1年の間はコンペへの挑戦を続けられていたとのことですが、その後はどのように学習に取り組まれていましたか?
世界一になってからもさらに1年ほどコンペは続けていたのですが、コンペで与えられるデータが膨大になり自分のローカルPCでモデルの学習をさせることができなくなったことを機にやめてしまいました。その後1年半ほどはデータ分析やAIからは離れてしまっていました。今となってはあの時やめてしまったことをとても後悔しています。
浅川さん
学習再開の転機
キカガク 竹内
学習を中断されていたこともあったのですね。それでもまた学習を再開された背景にはどのようなことがありましたか?
再開のきっかけは、2024年初頭に勤務先の社内掲示板でFUDA(一般社団法人金融データ活用推進協会)が主催するデータ分析コンペティションへの参加を募る掲示を見かけたことです。データ分析能力を活かせる分野で働きたいとの想いがあったため、ここで結果を出そうと決意し学習を再開しました。
少なくとも職場の中では一位になりたかったので、平日は仕事後に2~3時間、土日は10時間以上パソコンに張り付いて根を詰めてやりました。
浅川さん
キカガク 竹内
とても熱量を持って取り組まれていたのですね。ちなみに結果の方はいかがでしたか・・?
全体精度では20位、金融機関部門6位、地域金融機関部門3位と、結果を出すことができました!これを機にまたリスキリングし、より高みを目指していきたいと思うようになりました。
浅川さん
ブランクを乗り越え学習できた理由
キカガク 竹内
好成績ですね!!何よりも、学習から離れた期間がありながらもまたやってみようと奮起できることが素晴らしいですね。久しぶりの学習でギャップや難しさを感じたことはありましたか?
今まで学んだ内容を結構忘れてしまっていました。ただ、以前はなかった生成AIを活用したことが大きな助けになり、実装コードも少しずつ思い出すことができました。
浅川さん
キカガク 竹内
生成AIを活用されたのですね!具体的にはどのように使っていますか?
サービスとしてはCopilotを使っていました。データを与えやりたいことを記入し、コードを書いてもらいます。ただ、そのコードがそのままエラーなく通ることは少ないので自力での手直しが必要です。キカガクで学んだ土台があったため、どこを直したら良いかが分かり学習が進んだのだと思います。理論や知識を学んでいたからこそ、生成AIに頼り切りにならず自分の力で学習を再開していくことができました。
浅川さん
キカガク 竹内
学んだ経験があったからこそ、再開後も生成AIを使いこなしつつ学習できたのですね。最新の知識や情報のキャッチアップはどのように行っていましたか?
SNSで活きた情報を手に入れるようにしています。また、情報を発信されている方に対してリアクションや返信をすることにより、少しずつ人とのつながりも作っていきました。そこで得られる情報は鮮度も高く、キャッチアップとしては良い方法だったと思います。
浅川さん
キカガクコミュニティーについて
キカガク 竹内
自分から情報を取りに行くこともとても大切ですよね。長期コースを卒業された後もこのように様々な方法で学習を継続されていた浅川さんですが、キカガクコミュニティーに参加されたのは卒業から3年半後と、少し時間があいていたとお伺いしております。コミュニティーにご参加いただいたきっかけはどういったものでしたか?
上述のFUDAコンペを終えた後、色々と学び直そうと思っていたところ、随分前にキカガクコミュニティーの招待が来ていたことを思い出し、登録してみました。そこで統計検定の勉強会が開催されていることを知り、参加を決めました。
以前から統計検定2級は取りたいと思いながらなかなか行動には移せていませんでしたが、一度勉強会に参加し一気に過去問購入まで済ませてしまったので、「やるしかない!」という状況を自分で作り出すことができたのは良かったところだと思っています。
浅川さん
キカガク 竹内
勉強会に参加することで、次回までにここまで勉強しなきゃ、などある程度強制力を持たせることができますよね。他に統計検定の勉強をやり切るために意識されたことはありますか?
受検日程を決めて申込みまで済ませることによって、自分に追い込みをかけたことも良かったと思います。期限を決めないとどんどん先延ばしにしてしまうので‧‧‧。私はある程度コミュニティー内で勉強をし、方向性が見えた後受検を決意、そこから約1ヶ月後の日程に申込みました。
浅川さん
統計検定の勉強について
キカガク 竹内
統計検定の受検勉強にあたり、やってよかったことはどんなことですか?
効率の良い勉強法としては、過去問6年分を問題の表記や問い方が変わっても解けるようにしておくことだと思います。実際に本番の試験でも、過去問とほぼ同じで問題文の表現や数字だけが変わっているような問題もあったりしました。
ただし、実務での応用やよりハイスコアでの合格を目指している方はしっかりと理論も勉強し理解しておくのがよいと思います。合格するためには最終的に過去問を解けるようになっておくことは必要ですが、理論の部分も詰めて勉強しておくとより強固な土台をつくることができ、ハイスコア合格やその先の準1級も視野に入れることができると考えています。
浅川さん
キカガク 竹内
やはり出題の傾向を掴むためにも過去問は必ず取り組んでおいたほうがよさそうですね!
実際に合格されるまでの合計の学習時間はどれくらいでしたか?
おそらく100時間ぐらいは勉強したかと思います。もし2級に合格することのみが目標でしたらもう少し少ない時間でできたかもしれませんが、先ほどお話ししたように私は準1級まで視野に入れできる限りハイスコアで合格したかったため、多めに勉強時間を確保していました。
浅川さん
キカガク 竹内
お仕事されながらの勉強ということで、時間の使い方で工夫したところはありますか?
私は昼休みに昼食をとる習慣がないため、仕事の昼休み1時間をフルに勉強時間にあてています。帰宅してからはやり残しがあったり、まだ意欲があるときは追加で1時間ほど勉強するときもあります。
土日は無理のない程度に2~3時間ぐらいやることもありますが、自分が嫌になって投げ出さない程度にとどめるようにしています。
また、隙間時間を使ってSNSで情報収集をすることも毎日継続しています。
浅川さん
学び続ける原動力
キカガク 竹内
たくさん工夫しながら学習されているのですね。そして無理をせずに自分が楽しくできる方法でできるのが一番ですよね!
ここまで様々なお話をお伺いしてきましたが、浅川さんはとても行動力をお持ちの方だと感じました。ご自身の行動指針やモットーにしていることは何かありますか?
自分が興味のあるもの、やりたいと思っていることに関しては妥協せずに徹底的にできるところは自分の強みだと考えているので、やりたいことはとことんやることですね!逆に興味がないものに対しては全く手がつかないですが・・笑
また、大事にしていることとしては、自分がわからないことは人に頼るということです。「聞くは一時の恥」なので、どんどん人の知見を取り入れるよう意識しています。その分自分の専門性で他の方に還元できれば良いと思って行動しております。
浅川さん
キカガク 竹内
ご自身の強い意志も大事にしつつ、うまく新しいものを取り入れられる柔軟性がとても素晴らしいですね。今後挑戦してみたいことはありますか?
これまで業務として行ってきたマーケット部門のドメイン知識を活かし、AIやデータサイエンスを掛け合わせてみたいですね。データを取得して、自分で独自のモデルを構築してみたりデータ分析をしたり、色々とやってみたいです!
浅川さん
はじめの一歩
キカガク 竹内
金融とAIの掛け合わせでできることがたくさんありそうですね!今後のご活躍を楽しみにしております!
浅川さんはどんどんやりたいことを見つけて学ばれていますが、なかには「何か学びたいけど何から始めればよいかわからない」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。そんな方へぜひアドバイスをお願いいたします。
まず、「なりたい自分像」を自己分析することが大事だと思います。それが見えてきたら、やるべきことも明確になってくると思います。どうありたいかは人それぞれですし、そこへの道のりもそれぞれですので、まずは「自分がどうありたいか」を突き詰めてみてください。
また、完璧主義を捨てること、いつでも方向転換できるという意識を持っておくことも重要だと思います。今こうありたいと思っていることも1年後には変わっているかもしれません。その時その時の「なりたい自分」に向かって学ぶべきことを学べば良いと思います。
浅川さん
キカガク 竹内
ありがとうございます。「なりたい自分」が変わっても良い、と思うだけで心が軽くなる感じがします!私も今度、なりたい自分像の分析をじっくりやってみようと思います!
本日は貴重なお話をいただきありがとうございました!
まとめ
今回は、キカガクの長期コースを受講し、コンペ入賞や統計検定合格などの目標を設定しその達成に向けて日々学習を継続されている浅川さんのインタビューをお届けしました!
「学び続けること」は簡単なことではありませんが、自分の興味があることから始めたり、誰かと一緒に学んでみることで楽しさが生まれ継続することができるようになるのではないでしょうか。キカガクが、みなさんが学び続けるための一助となれましたら幸いです!
キカガクの DXを推進するAI・データサイエンス人材育成コース について興味を持たれた方は、ぜひお気軽に無料説明会に参加してみてください!