本記事では DP-100 資格受験を考えている皆さんのために、試験の概要と資格取得のメリット、資格取得に向けて筆者(Microsoft 認定トレーナー)が使用した学習資料についてお伝えします。
※筆者は 2020 年の 12 月に DP-100 の資格を取得いたしました。
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DP-100 とは?
DP-100 とは Microsoft の認定資格の1つです。国家資格ではありませんが、 Microsoft の資格ということもあり世界中で資格保持者は評価されます。
Microsoft の認定資格は取得難易度によってレベル分けがされており、下記のように定義されております。
難易度 | Azure の取り扱い | レベル感 |
---|---|---|
初級 | Fundamentals | クラウド初学者、これから学びたい人向け、どのような Services があるのかわかる |
中級 | Associate | Azure もしくはその他クラウド経験者が合格できる、設計ができる |
上級 | Expert | クラウドのエキスパート、設計から実装まで行える |
DP-100 はこの中のクラウドの分野の中級: Associate レベル(クラウド経験者が合格できるレベル)の資格です。
イメージとしては、ビジネス課題を解決するために必要なサービスが提案できるレベルになります。
DP-100 の試験概要
DP-100 の資格試験における主な内容は、下記事で公開されております。
英語での記述なので、大まかな試験範囲に関しては下記をご確認ください。
- Azure Machine Learning ワークスペースのセットアップ
- 実験と実行とモデルのトレーニング
- モデルの最適化と管理
- モデルのデプロイと使用
試験は 4 つのセクションから構成されており、主に Azure Machine Learning を使用した機械学習のモデルの構築、運用方法について出題されます。(詳細に関しては、後ほどご紹介)
また試験の基本情報は下記です。
基本情報 | 詳細 |
---|---|
受験料 | 21,103 円(税込) |
試験時間 | 180 分 |
対応言語 | 英語、日本語、韓国語、中国語 |
形式 | 選択式 |
実施形態 | ・テストセンター(外部の試験会場) ・自宅受験 |
DP-100 を受験するメリット
DP-100 を受験すると、以下のようなスキルが身につきます。
- Azure Machine Learning(以降 Azure ML) を使用し、機械学習モデルの構築ができる
- Azure ML による機械学習モデルのワークフローを理解、そして設計ができる
- Azure ML でモデルのデプロイ、監視ができる
機械学習の知識はもちろん、Azure を使用したモデルの運用までカバーできます。
AI 人材の不足が言われている今の世の中、AI とクラウドの両方に精通する知識を持った人材は非常に貴重です。
続いて、具体的な試験範囲についてみていきましょう。
DP-100 の試験範囲
試験は全部で約 55 問、出題されます。今から下記 4 セクションについて、それぞれ詳しく解説していきます。
- Azure Machine Learning Workspace のセットアップ
- 実験の実行とモデルのトレーニング
- モデルの最適化と管理
- モデルのデプロイと使用
Azure Machine Learning WorkSpace のセットアップ
Azure Machine Learning にて作業を行う場所のことを Workspace と言います。
こちらのコードでのセットアップ方法、データは仮想マシンの設定に関する問題が出題されます。
実験の実行とモデルのトレーニング
機械学習に関する基礎知識(分類、回帰の評価指標など)に加えてパイプライン(機械学習を自動化するためのそれぞれの手順の流れ)の定義に関する問題が複数出題されます。
また Azure Machine Learning SDK に関する問題も多く問われます。
Azure Machine Learning SDK とは、処理を簡単に定義できるコードで、開発キットのようなものです!
モデルの最適化と管理
モデルの最適化と管理では、以下 3 つの内容が出題されます。
- Automated ML(自動機械学習)の使用方法、概要
- ハイパーパラメータ調整に関する基礎知識
- SDK を使用したハイパーパラメータ調整の実装
事前知識として、以下 2 つの知識が必要です。
- ハイパーパラメータについて
- ハイパーパラメータ調整の手法
出典:機械学習 実践(ハイパーパラメータ) – KIKAGAKU(free)
ハイパーパラメータについては、弊社の以下記事を参考にしてみてください!
参考
機械学習 実践(ハイパーパラメータ)KIKAGAKU(free)
モデルのデプロイと使用
作成した機械学習モデルの公開方法、使用方法に関する問題、セキュリティ、 Application Insight を使用したデプロイしたモデルの監視に関する問題も出題されます。
DP-100 対策で使用した学習資料
ここまで DP-100 の試験の簡単な概要についてお伝えいたしました。次は DP-100 の試験に合格するまで、私が使用した学習資料をご紹介します。
- MS Learn
- Microsoft 公式の YouTube チャンネル
それぞれ詳しく解説していきます!
資格取得までにかかった時間は 1 ヶ月かかりました。前提知識は以下の通りです。
- 機械学習の概要がわかる
- 他の Azure サービスを使用したことがある
MS Learn
MS Learn は Microsoft が公開している無料のカリキュラムで、試験範囲全体を無料で学習できます。
一部、日本語化されてないところや用語の説明が不足している部分がありますので、事前知識のある方にお勧めです。
事前知識がない方は、脱ブラックボックス講座(無料)がオススメ!
機械学習に関する事前知識のない方は、『脱ブラックボックス講座の完全版』から勉強を始めることをお勧めします。
こちらは弊社キカガクが公開をしている AI・機械学習の基礎を無料で学べる講座です。
好評である手書きの数学とハンズオン形式のプログラミングを通じて、初学者でも数学の理論から実装まで一から学習できます。
また、動画で丁寧に解説しているため、迷うことなく最後まで継続して学習しやすいです。
無料ですので、ぜひ AI・機械学習の教材の 1 つとして、ご利用ください!
Microsoft 公式の YouTube チャンネル
また英語にはなりますが、Microsoft 公式の YouTube チャンネルもでは Azure Machine Learning について詳しく解説を行っています。
皆さんの進捗、前提知識に合わせて、動画もぜひ視聴してみてください。
最後に:DP-100 の資格を取得して
資格取得後、機械学習の課題解決までを一気通貫で学ぶことができたため、機械学習を導入するまでの全体像が解像度高くイメージできるようになりました。
出典:Ayumu Koike – Badges – Credly
また自身のキャリアアップにもつながり、現在は DP-100 を含む多くの Microsoft 資格講座に MCT (Microsoft 認定講師) として登壇をしております。
企業様によっては DP-100 などといった Azure クラウド関係の資格取得支援を行っている企業様も多くあるようで資格を取得後、キャリアアップや祝い金を頂いたというお声も頂いております。
既ににデータサイエンティストの方も AI の開発だけではなく運用というフェーズまで幅広く学ぶことができるのでこの機会に資格の取得を考えてみてはいかがでしょうか。
出典:New Microsoft Azure Certifications Path in 2021 [Updated] – Whizlabs Blog
お知らせ:DP-100 資格対策講座もオススメ!
独学に限界を感じた方、DP-100 の資格試験範囲について短時間で学びたいと考えている方は弊社の DP-100 資格対策講座の方も是非ご検討ください。
こちらはMicrosoftの認定講師(MCT)の登壇講座となりますので試験範囲について 1 から体系的に学ぶことができます。
最後までご愛読ありがとうございました!
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