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2026年1月30日

未経験でも遅くない!60歳からのDX挑戦記:データサイエンスが変えた「正解」の概念

「もう遅いのではないか」 そう思ったことはありませんか?

私も60歳でデータサイエンスを学び始めたとき、同じ不安を抱えていました。

しかし、学び直しは年齢に関係なく、未来を切り拓く力になります。

この記事では、私の挑戦を通じて『一歩踏み出す勇気』がどれほど大きな可能性を生むかをお伝えします。


自己紹介

  • 福田雅彦(フクダ マサヒコ)
  • 製造業・技術開発
  • DX を推進する AI ・データサイエンス人材育成コース( 2024 年 8 月~ 2025 年 1 月)を受講
  • 社内 DX を本格的に進めるため、「データが活きる状態を自ら証明したい」という強い思いから、データサイエンスの学習を決意しました。

この記事はこんな方におすすめ

  • AI や DX に興味はあるけれど、「何から始めればいいのか分からない」と迷っている方
  • 現場業務に追われ、学びの一歩を踏み出せずにいる方
  • 年齢や未経験を理由に「自分には難しい」と感じている方

はじめに:「もう遅いのではないか」という不安を越えて

30年のブランクを超えて:60歳からの挑戦 

AI や DX という言葉が先行する現代において、「自分も何か始めたいけれど、もう遅いのではないか」という不安を抱える方は少なくありません。  

私も 60 歳でデータサイエンスを学び始めたとき、同じ不安を抱えていました。  

30 年以上プログラミングから離れ、 Python も統計も未経験。まさにゼロからのスタートでした。  

 しかし、一歩踏み出し、学びを「現場で活かすこと」に価値を見出したとき、私の世界、そして職場の景色は一変しました。  

この挑戦記は、年齢や経験に関係なく、一歩の勇気がいかに大きな変化をもたらすかを、私の実体験を通して伝えるものです。  

1. 従来の「正解」と現場の壁

 データサイエンスを学ぶ前、私たちの現場における「正解」は、「完璧に整ったデータ」か、あるいは「熟練者の経験則」に依存していました。

しかし、現実の現場は違います。社内には複雑な Excel ファイルや、形式の異なる膨大な情報が散在し、「このデータは使えない」と諦められていました。

 分析の前にデータは最初から「きれい」であるべきという固定観念が、データ活用への心理的な壁となっていたのです。

2. 「正解」の変化 (1):データは作るもの

 データサイエンスを学んで最初に見えてきたのは、この「正解」の概念の大きな変化です。

新しい「正解」は、「データクレンジング」というプロセスにありました。これは、誤り・欠損・重複を取り除き、分析に耐える「きれいなデータ」に整える「下ごしらえ」です。

「素材の質が悪ければ、どんな高級な調理法でも美味しくならない。」

 データは最初からきれいなものではなく、「使えないデータ」を「使えるデータ」に変えることこそが、最初の、そして最も重要な「正解」であると気づいたのです。

実践: Python によるデータクレンジングの自動化

この概念を現場で実践するため、 Python を導入し、複雑な Excel や散在する情報を対象に、誤り・欠損・重複の自動処理を行いました。

  • 実行内容: Python によるデータクレンジングの自動化
  • 効果: 形式の異なるデータを揃え、現場の「諦め」を解消。手作業のミスと工数が激減。
  • 結果: 業務効率が目に見えて向上し、「できない」から「できる」への大きな転機となりました。

3. 「正解」の変化 (2):言葉より強い説得力

データ活用の次の壁は、「分析結果をどう現場に浸透させるか」でした。ここで見えてきた次の「正解」は、「見える化」と「触れる化」による直感的な理解です。

  • 見える化: Google Colab でグラフやヒートマップを作成し、データを直感的に理解できるようにしました。
  • 触れる化: Streamlit で試作 Web アプリを公開し、現場の担当者が実際にデータを操作できる環境を提供しました。

これにより、将来の業務イメージが共有され、「言葉で説明する」よりも強い説得力が生まれました。「目で見て、触れて理解する」体験は、現場への浸透を一気に加速させます。

4. 個人の学びが組織文化を変える

私の学びは、個人のスキルアップに留まらず、組織全体に波及しました。

受講当初は「 3D 推進課」だった組織が、デモを重ねるうちに「技術情報統括部」へと昇格。さらに、私の議事録生成の取り組みをきっかけに、社内で Excel マクロを自作して活用する人が増えるなど、社内全体のデジタル活用意識が向上しました。

学びは孤独な旅ではなく、伴走者(講師や仲間)との情報共有や支え合いが、長く遠くへ進む力となります。そして、その学びが組織文化の変革にまで波及するのを目の当たりにしました。

5. これからの挑戦:未来へ渡す勇気

私の挑戦はまだ続きます。

  • 現場の未来: LLM (大規模言語モデル)や画像認識を業務に組み込み、長文仕様書の要点抽出や検査画像の異常検知など、「使える AI ソリューション」の実現を目指します。
  • 個人の未来: Raspberry Pi を使い、生成 AI を組み込んだホームセキュリティを自作するなど、技術を遠い未来のものではなく、今日の暮らしに役立つパートナーにすることを目指します。

6. 受講の感想

「やはり無理かも」という不安を救った講師の言葉

学習を進める中で、壁にぶつかったことは一度や二度ではありません。  

理解できないコード、思うように動かないプログラム、周囲とのスピード差から「やはり無理なのではないか」と感じた瞬間もありました。  

それでも前に進むことができたのは、一人ではなかったからです。  

Slack を通じて講師の方と 1 on 1 で対話する機会があり、技術的な質問だけでなく、学習への不安やつまずきも親身に聞いていただきました。  

講師自身の体験談の「かつて同じように悩み、試行錯誤を重ねてきた話」は、「この道でいいのだ」という大きな安心材料になりました。  

共に学ぶ仲間の存在

また、同期の受講生やメンターとの交流も、学びを支える大きな力でした。  

チームで悩みを共有し、わからないことを笑い合いながら考える時間は、「学ぶことは苦しいもの」という思い込みを良い意味で裏切ってくれました。  

卒業後も Discord を通じて新しい情報や挑戦を共有し合い、今も互いに助け合える関係が続いています。

現在では、当時一緒に学んだ仲間とともに、量子アニーリングの基盤となる QUBO (組合せ最適化問題)にも取り組んでいます。  

あのとき不安の中で踏み出した一歩が、想像もしなかった次の挑戦へとつながっているのです。 

結び:一歩踏み出せば、必ず世界は広がる

60 歳を超えて新しい技術を学ぶことは、決して容易ではありませんでした。しかし、仲間と支え合い、自分を鼓舞しながら続けることで、「自分には無理だ」と思っていた壁を越え、「できる」に到達する道が見えてきました。

年齢や経験に関係なく、一歩踏み出せば必ず世界は広がる。卒業して自分を素直に褒めたいと思える体験は、人生でそう多くないはずです。

さあ、あなたも一歩踏み出してみませんか。


キカガクのAI・データサイエンス人材育成コースなら、Python の基礎からデータクレンジング、AI 活用まで。
現場で本当に使える技術をゼロから体系的に学べます。
講師の手厚いサポートがあるから、独学で挫折した経験がある方でも安心です。

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用語ミニ解説

用語

解説

データクレンジング

誤り・欠損・重複を取り除き、分析に耐える「きれいなデータ」に整える下ごしらえ。

Google Colab

ブラウザだけで Python コードを実行できる無料環境。特別な設定が不要。

Streamlit

Python だけで手早くデータ可視化の Web アプリを作れるツール。共有が簡単。

LLM

大量のテキストから学習した言語モデル。文書要約、説明生成などに活用。

Raspberry Pi

安価で小型なコンピュータ。センサーやカメラと組み合わせて IoT や AI 実験に最適。

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