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【必見】企業研究・業界研究のポイントを解説

【必見】企業研究・業界研究のポイントを解説

こんにちは!キカガクキャリアアドバイザーの岩岡です。

企業とのファーストコンタクトである書類選考。魅力的な職務経歴書を作成して、企業に会ってみたい ! と思わせることが重要です。

本記事では職務経歴書を作成する際の企業・業界研究のポイントとその方法を解説します。
企業・業界研究を進めたうえで、応募先企業にあった職務経歴書を作成していきましょう!

転職活動における企業・業界研究とは

転職活動において企業・業界研究とは、自分が希望する企業の情報を集め理解を深めることを指しますが、単に情報を集めるだけでは不十分です。

例えば企業研究においては事業内容や歴史、カルチャーなどに加え、市場での立ち位置などを理解することが重要です。

そういった情報を得て企業の現状を正しく理解することで、あなた自身の能力や素質を十分発揮できる環境なのかを確認できます。

つまり転職活動において企業・業界研究を行なうことで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。

加えて、企業研究を通して企業が求める人材像や重視するスキルや経験を把握し、自身の強みや実績がどう活かせるかを明確にアピールでき、選考をスムーズに進められます。

企業・業界研究の方法

企業・業界研究で活用できる情報は膨大にあり、それらをすべて分析し転職活動に活かすことは非常に時間がかかってしまいます。

より効率的に必要な情報を得るための方法を目的別に 3 つ紹介します。

業界の全体像を知りたい方

マクロな視点で希望する業界の全体像を知りたい方におすすめなのが、業界地図です。


業界地図とは様々な業種について、その業界に属する企業の実力やカテゴリー分けをカラフルにマッピングされた情報資料のことです。業界での各企業の位置づけなどのほか、専門家のコメントなども掲載されており、長期的な視点で希望する企業と業界の特徴を知ることができます。

参考:ITサービス業界の主な企業(日経業界地図2024年版=2023年8月刊行より)

業界全体の動きや将来性に関する情報は、面接の場でも活用できますよ!

例えば、面接後半での逆質問の時間で「DX 事業を展開している大手企業は、アジア圏への事業進出や、クラウド、AIなどの新たな事業展開を進めていますが、貴社は事業戦略としてどのような分野に注力されていきますか。」など質問をすると、業界研究がしっかりとできていることをアピールでき、企業からも具体的な回答を引き出すことができます。

企業理解を深めたい方

「そもそもどんな会社なのか」、会社の基本情報を知りたい場合は、まずは企業の公式サイトを熟読するようにしましょう。
昨今口コミサイトなどからも情報を得ることができますが、最初にインプットすべき企業情報は客観的で正確な情報です。

企業の公式サイトでは企業理念、事業内容、主要製品・サービス、経営陣の紹介、業績推移などを確認できます。
また理念や経営方針からは企業の価値観を読み取ることができ、事業内容や業績推移を見ることで成長性や安定性を判断する材料となります。さらに採用情報や社員インタビューなどから、企業文化や求める人材像もうかがえます。

つまり公式サイトは企業の掲げる公式情報が詰まった重要な情報源であり、企業研究の際はしっかりと読み込むことをおすすめします。

面接前には必ずその企業のプレスリリースや関連ニュースもチェックしましょう!

直近の企業の活動も把握しておくことが重要です。

企業や業界の裏情報も知りたい方

コーポレートサイトや業界地図などでは分からない企業の裏情報を得たい場合、業界に精通したキャリアアドバイザーに相談するのが有効な手段です。

キャリアアドバイザーは企業の実情や業界の最新動向をよく知っているため、掘り下げた情報を提供してくれます。
特に両面型という、キャリアアドバイザーが企業側の法人担当も兼任しているサポート体制の場合は、より質の高い生の情報を得ているため、本質的な企業理解や業界認識が可能になります。

また業界専門型のキャリアアドバイザーの場合、同業他社も担当しているケースが多く、応募先企業が他社と比較してどういった特徴があるのか、などの競合分析に関する情報も得ることができ、より企業理解を深めることができます。

公開情報だけでなく非公開情報の双方から、バランス良く企業や業界について情報収集することが大切です!
情報の種類と質を絞り込んでアプローチし、的確な企業・業界研究を進めていきましょう。

企業・業界研究のポイント

企業・業界研究を行う上で大切な 3 つのポイントについて、詳しく説明します。

まずは自己分析を行なう

企業・業界研究を進める前に、まずは自己分析を行ないましょう。

自己分析で「どんな仕事がしたいのか」「これまでのどんな強みを活かしたいのか」「次の職場で何を求めているのか」など企業選びの基準を明確にします。そうすることで、その企業や業界に対して知りたい項目が明確になり、スムーズに企業・業界研究を進められます。

企業を選ぶうえでの優先すべき条件は人それぞれなので、自分にとっての優先順位や転職軸に合った企業を見つけるためには、企業研究前の自己分析がとても重要になります。

自己分析の進め方が分からない方は別記事でその方法について説明しているので、ぜひご確認ください!
キャリア面談で自己分析について相談することも可能ですよ。

求められる人物像を捉える 

企業・業界研究の際には、その企業や業界で「理想の人物像」がどのようなものか、求められる人物像を捉えることを意識しましょう。

例えば、グローバル企業なら語学力と異文化理解力が求められるでしょう。ベンチャー企業であれば、失敗を恐れずにチャレンジする精神が大切とされるかもしれません。このように人物像を捉えることで、自分が合致しているかどうかを判断できます。

求人票の募集要項には、必要とされる経験やスキル、資格が明記されているため、求められる人物像の把握には有効的です。また、企業のホームページから社員インタビューなどでは、重視される意識や価値観などの情報が得られ、自身が求める環境なのかも確認できます。

企業・業界と自身の共通点を言語化する

企業・業界研究の最後のポイントは、その企業・業界と自身の共通点を言語化できているか、を確認することです。

自身の長所や志向と、企業が求める理想像とを照らし合わせ、なぜ自分がその企業に合っているのかを言語化します。これにより、書類や面接で説得力がある自己アピールができます。

例えば、IT 業界にチャレンジしたい方。志望動機が「業界として伸びており、需要がなくならないと思うのでチャレンジしたい」といった内容になっていませんか。自己分析と企業・業界分析を徹底的に行なうと以下のような内容でまとめることができます。

志望動機 例文

「私は IT 技術の発展による社会課題の解決に強い関心を持っています。AI や IoT などの先端技術を活用して、人々の生活をよりよいものに変革していくことに熱意を感じています。御社が掲げる”テクノロジーで世界を変える”という経営理念には、まさに私の志向性が反映されていると確信しております。最新の技術動向を常に学び続け、夢のある IT サービスの開発に貢献できると自負しております。」

このように、自身の IT 分野への関心や熱意を企業の理念と合致していることを具体的に述べることで、志望動機の高さやミスマッチのリスクが低いことをアピールできます。業界に対する深い理解と情熱が伝わる志望動機となっており、説得力のある内容になっています。

職務経歴書への活かし方

企業・業界研究の内容を、職務経歴書でうまく活かす方法を具体例を用いながら説明します。

職務要約欄での活かし方

職務要約欄は職務経歴書の冒頭に記載します。冒頭で応募求人にマッチする経験や実績を端的に示すことで、採用担当者の目に留めてもらいやすくなります。企業研究を通して得た情報の、特に求める人物像を捉えながらこれまでの経歴をまとめましょう。

例えば、システム開発を行う IT 企業の求人に応募する場合、システム開発の経験の業務範囲を適切に示し、プロジェクト管理やリーダー経験などのソフトスキルも記載することで、環境が変わっても活躍できることをアピールします。

職務要約 例文

システム開発会社の○○○株式会社に入社後、約 3 年間~~~のシステム開発業務に従事。要件定義から運用・保守に至るまで一貫して関与し、開発の上流工程から下流工程まで経験。プロジェクトマネジメント業務にも着手し、現在は中規模のアプリ開発プロジェクトのリーダーを担当。品質とスケジュール管理を徹底することで、顧客からは高い評価をいただき、新規受注も獲得。

自己PR欄での活かし方

自己 PR 欄では、これまでの具体的な経験を踏まえて、なぜその業界や仕事内容を希望しているのか、どの分野で貢献できるかを説明することが肝心です。

企業と自身の共通項を明確に示すことで、応募先企業から会ってみたいと思わせる自己 PR にしていきましょう。

自己 PR 例文(IT 業界経験者の場合)

・最新の業界動向に関する知的好奇心

私は 10 年以上 IT 業界に携わってきた経験から、テクノロジートレンドや各社の取り組み、ユーザーニーズの変遷など、業界の現状と課題を熟知しています。特に AI 分野においては、第一線で活躍する技術者の一人として最新動向を把握してきました。動向を把握するだけでなく先端記述の習得のため、プログラミングスクールにも通っており日々自己研鑽につとめております。変化の目まぐるしい IT 業界だからこそ、私の知的好奇心から今後も業界の変動をキャッチし、AI ソリューションの高度化やセキュリティ強化に貢献していきたいと考えています。

自己 PR 例文(未経験で営業職からデータエンジニアを希望する場合)

・データ基づく営業戦略

私はこれまでの営業活動においてデータ分析を行なうことで、顧客に対して効果的なアプローチを実施してきました。
例えば、過去の購買履歴データから顧客の嗜好を分析し、ターゲティングを絞ることで営業活動の効率化を図り、データを効果的に活用することで売上向上に貢献できました。顧客データを適切に分析し、そこから得られる示唆を的確に捉えることで、より高い営業成果につながることを実感しています。今後はこれまでに蓄積した顧客理解力とデータ活用の重要性に対する気づきを最大限に活かし、さらに高度なデータ分析スキルを習得することで、データ利活用を通じた企業価値向上に貢献していきたいと考えています。

どちらの事例もこれまでの経験や取り組み内容を具体的に説明し、その上でどのように次の企業で貢献していきたいか明確に記載できており、とても納得感のある内容になっています。
自己 PR の言語化が苦手な方はキカガクのキャリアアドバイザーがサポートしますので、お気軽にご相談ください!

まとめ

本記事では職務経歴書の作成において、企業・業界研究が重要な理由とそのポイントまで解説しました。

企業と直接話すことができる面接の機会を得るには、書類選考でいかに採用担当者をはっとさせられるかがポイントです。

そのためには企業・業界研究に取り組み、求められる人物像に自分が適していることを伝えられるようにしましょう!
入社後のミスマッチを防ぐためにも、本記事を参考にぜひ取り組んでみてください。