ビジネスマンが Di-Lite スキルを身につけるべきメリットとは?

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ビジネスマンが Di-Lite スキルを身につけるべきメリットとは?

ビジネスマンがDi-Liteスキルを身につけるべきメリットとは?

Di-Lite スキルという言葉を最近耳にすることが多くなりました。Di-Lite スキルとはいったい何なのでしょうか?この記事では、Di-Lite スキルを構成する 3 つのスキルとそのスキルを身につけるべき理由や、身につけた後にあるメリットについて見ていきます。

Di-Liteとはいったいなんなのか?

ここでは Di-Lite を構成する 3 つのスキルを紹介します。

Di-Lite は 3 つのスキルで構成される


出典:デジタルリテラシー協議会|Di-Lite 啓発プロジェクト

Di-Lite は 3 つのスキルが合わさったものです。

  • ITスキル
  • データサイエンス
  • AI


この 3 つのスキルが重なり合った部分を Di-Liteスキルといいます。
では、それぞれのスキルについてみていきましょう。

IT スキル

IT スキルとはスマートフォンやパソコンの使い方から、エクセルやパワーポイントのようなオフィスソフトを活用できる能力、プログラミング能力、データベース、セキュリティ、通信プロトコルや Web の仕組み、ブロックチェーンや AI などの最新の技術動向など...すべてあげていくとおわりがありません。
 
そのように聞くと「膨大な知識をすべて把握しなければならないのか」と気後れしてしまいそうですが、その心配は不要です。なるべく広く知識を身につけることが大事で、さらに重要なことは「ずっと学び続ける意識を持つ」ということです。大前提として知っておいてほしいことは、IT スキルは多岐にわたるものです。

IT のスキルというのは、これまで全く触れてこなかった人からするとたった 1 つにまとまっている、なにか大変に難解で身につけることがとてもハードルの高いものだと勘違いされがちです。しかしそれは誤りです。これは例えるなら「農家」と聞いて「りんご農家」も「米農家」も同じものだとまとめてしまうような危うさがあります。
 
ですから IT スキルと聞いて気後れする必要はありません。自分がすぐに学ぶことを初められる分野さえ見つけることができれば、自信をつけることができ、そこからさらに発展して横に展開していくことができるでしょう。
 

データサイエンス

データサイエンスについて、誤解を恐れずシンプルに言い換えるなら「統計」です。 データサイエンスをスキルとしてより説明するのであれば、次のように言えます。 データサイエンススキルとは「データを活用してビジネスに応用できる能力」です。企業に蓄積されているデータや、世間的に公開され、誰でも触ることのできる統計情報を用いて、ビジネスに活用できる能力とも言えるでしょう。

例えば、顧客から集めたアンケートを見やすい形に整形し、グラフにすることも単純ですがデータサイエンスの能力といえます。さらに発展すれば、例えば建設機器に取り付けられたセンサーの情報をデータベースから引き出し、そのデータから機器の故障を予測する、というのもデータサイエンス能力が活用された形の一つです。

データサイエンス能力にはプログラミングのスキルだけでなく、数学や統計の知識、ネットワークや SQL、データベース、それだけでなく、ビジネス的な発想も求められますし、時には経営層に訴えかけられるようにプレゼン力も必要かもしれません。前述した IT スキルがここに重なってくることに、お気づきの方もいると思います。 Di-Lite が複合的なスキルであることが徐々にご理解いただけてきたのではないでしょうか。

AI

AI の発展は近年目覚ましいことは、どなたでもご存知のことでしょう。検索エンジンを使っている人、カメラアプリの加工を使ったことがある人も、どんな人も AI の恩恵を受けています。

現代社会での AI はインフラに近いといえます。利用者としての立場であれば、AI はとても身近な世の中になりました。 しかしながら使う立場ではなく、AI を作る側としてのスキルが今後求められてきます。AI のスキルを身につける必要性が高まってくるのです。

「専門の大学を出てもいないし、理系ですらない、研究部署に縁の遠い自分が、AI スキルを身につけられるのか?」と疑問に思う人はまだまだ多いでしょう。しかし、難解に見える AI でも実は支えられている理論は高校数学の一部の考え方を理解していれば分かるほどシンプルなものです。

シンプルで誰でも活用できるからこそ、世の中にこれほどまで AI は広がっているといえるのです。 それでも「AI スキルは自分ちょっと」と思われるというのは、これは例えるなら「スマホはまだちょっと」と言っているようなものです。たしかに、はじめて触り始めた頃はなんだか難しい、自分とは関係のないツールのように思えたかも知れないスマートフォンですが、今の社会では使えない人のほうが珍しいでしょう。AI を活用するスキルというのは、今後そのようなものになっていきます。

Di-Lite スキルはビジネスマン必須と言われるわけ

ここまで Di-Lite を構成する 3 つのスキルをみてきました。ここからは、なぜこの 3 つのスキルが必要だと言われているのかをみていきましょう。

日本の労働生産性の低さ

日本の労働生産性が低いことは、様々な報道、データから明らかであることはご存知のことだと思います。原因はいろいろな要因があげられていますが、大きなものの一つとして「IT 技術を活用できていない」ことがあげられています。

特にリモートワークが広まった今のビジネスシーンにおいて顕著になったこととして Zoom を活用できない、といった人材がまだまだ多いことがあります。 さらに、 紙の請求書がいまだに必要であったり、稟議を通すためのハンコ文化、ファックスを使わないとできない注文、チャットではなく未だにメール、などあげればきりがありません。
 
なぜ、IT 技術がこれほど発展しているのにも関わらず、企業に導入できないのか、その原因については日本の文化的な背景、構造的な問題など要因が絡み合っています。しかし、誤解を恐れずシンプルに言ってしまえば「ビジネスマンに Di-Lite スキルがないから」と言うこともできるのではないでしょうか。

DXが日本再生のカギ

DX という言葉を聞いたことない方はビジネスマンであればいないのではないでしょうか。DX とは日本の労働生産性を向上させるためのスローガンとして掲げられているキーワードです。
 
DX を実現させるためには Di-Lite スキルを身に着けられるかどうかがカギです。仮にすべての企業に務めるビジネスマンが Di-Lite スキルを身に着け、「いままでこうしてきたから」といった理由だけで続けられてきた慣習から脱却し、これまでボトルネックとなっていた生産性を著しく下げていた手続きを廃止することができれば、日本経済の再生につながることでしょう。

Di-Lite スキルを身につけるメリット

Di-Lite スキルを身につけることで得られるメリットをみていきましょう。

三菱UFJ銀行は Di-Liteスキルを学んでいる?

三菱UFJ銀行は激しい競争環境に対応するため、リスキリングに力を入れていると報じられています。
(参考:三菱UFJ銀行が全行員にDX教育、「コア人材」のスキルをどう定義したか

全社員に向けてデジタルリテラシー教育を行い、専門スキルの習得も一部の社員にむけて行わせているといいます。注目する点は、指定している外部資格を取得したものには最大で 90 万円を支給するという取り組みです。資格について明記しているメディアはありませんが、「統計やプログラミング、人工知能(AI)」に関連する資格であることは判明しています。
 
この内容はまさに Di-Liteスキルにあたるものだと言えるのではないでしょうか。
 

転職市場で今後求められる Di-Liteスキル

現在、DX やリスキリングは各業界、そして各企業しのぎを削って模索している最中です。なにが正解なのか現段階ではわかりません。しかし、大手銀行が Di-Lite に目をつけ既に行動を初めていることは確認できました。この話題はゆっくりと業界の外へと広がっていくことでしょう。 そうなれば、転職業界にも Di-Liteスキルを一つのベンチマークとして扱い、ビジネスマンのスキルを測る一つの目安として用いることは予想に難くありません。
 

まとめ

この記事では Di-Liteスキルについてその定義からメリットについてみてきました。 Di-Liteスキルを身に着けたいと考え、実際に学ぶことを始めようと考えられている方は、ぜひ資格の取得を検討してみてください。

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